2-14.空白セルを参照する
空白のセルを取得するには、RangeオブジェクトのSpecialCellsメソッドを使用します。このメソッドは該当するセルがない場合は、エラーを出すので、エラー処理のルーチンを準備しておくことが大切です。○空白に「*」を埋め込むマクロ
○実行結果
○プログラム
○解説
On Error GoTo err1 エラーがあった場合には、「err1」のサブルーチンに自動的に飛んで、サブルーチンを実行する。 Range("A1:D8").SpecialCells(xlCellTypeBlanks).Value = "**" A1:D8の範囲で特別の条件にあてはまるセルを取得するために、「SpecialCells」メソッドを使用します。特別な条件のセル、この例では空のセルを取得するためには「xlCellTypeBlanks」を指定します。その他の条件については表1を参照してください。 この例では、空のセルを取得して、その空のセルに「**」を挿入するようにしています。 |
表1 特別な条件のセルの具体例
使用できる定数は、次に示す XlCellType クラスのいずれかです。 |
xlCellTypeAllFormatConditions 表示形式が設定されているセル |
xlCellTypeAllValidation 条件の設定が含まれているセル |
xlCellTypeBlanks 空の文字列 |
xlCellTypeComments コメントが含まれているセル |
xlCellTypeConstants 定数が含まれているセル |
xlCellTypeFormulas 数式が含まれているセル |
xlCellTypeLastCell 使われたセル範囲内の最後のセル |
xlCellTypeSameFormatConditions 同じ表示形式が設定されているセル |
xlCellTypeSameValidation 同じ条件の設定が含まれているセル |
xlCellTypeVisible すべての可視セル |